浜松オートのGⅡ「第2回浜松記念曳馬野賞」は19日、開幕した。
晴れて気温も上がり、走路温度が52度まで上がった5R。中村友和(34=浜松)は最後方からのレースに。熱走路で追い上げるには厳しい走路状況のなか、外、内と自在に立ち回りポジションを上げ、5周3コーナーで三浦康平を抜き1着、好発進を決めた。
レースを見ていた選手から「すげー」と感嘆の声が上がった。「自分もすげーと思いました」と自らの驚きの動きだった。「エンジンはいい。タイヤもいいけど、滑る走路状況に合っているんだと思う。他の人より滑らないし、立ち上がりでタイヤがかかるから直線も行ってくれる」。エンジンの力をロスせず走っている。
「今年は調子が良くなかった」と不振で4月にはハンデ位置が10メートル前に。「滑りがひどかった。でもずっとヘッド周りの調整をやってきたら良くなってきた」。エンジン力を発揮できたのが前節の川口戦。2年ぶりの優勝を手にした。
迎えた今節も「エンジンは引き続きいいし、このままで」と仕上がりに不安はない。この大会は昨年、優出(6着)している。「優勝戦は雨だった。ここの雨は好きじゃないし、降らなければいいな」。天気が持てば、最重ハンデになった今節でも十分勝負できそうで、目が離せない。