浜松オートのGI「開場68周年記念ゴールデンレース」は10日の3日目、準々決勝戦を行い、6Rではベテラン・篠崎実(75=川口)が1着で準決勝戦進出を決めた。
「やっちゃったよ、やり過ぎだよ」と破顔一笑。試走は3・38秒。同じ0線の関口隆広、石貝武之の37より劣勢だった。「試走が出なくて何でだと思った。でも逆にスタートしかないと思い、集中した」。その飛び出しが決まり1コーナー先手を奪い逃げる。道中、石貝に抜かれたが「終わったと思ったけど、立ち上がりで張ったから、うまく抜けた」と冷静に逆転し勝利をもぎ取った。
勝利者インタビューはメガネをかけて登場。「浅倉樹良君を見てかわいいと思った。自分もかわいいおじいちゃんになりたいから、似たようなものを買ったよ」。デビューから13連勝と最速Vを決めた伊勢崎の大型新人をまねて笑顔を見せた。
「1着が取れているからエンジンはいい。タイヤも少し跳ねるけどこのまま」と仕上がりに納得している。前回のGⅠ準決勝戦進出は1月の当地・第65回スピード王決定戦(5着)。「ここは1着を取らせてくれる」と浜松は相性がいい。今度は2006年7月の川口・キューポラ杯以来のGⅠ優出を目指す。