山陽オートの開場59周年記念GI「第5回令和グランドチャンピオンカップ」は14日の最終日、12Rで優勝戦を行い、鈴木圭一郎(29=浜松)が5連勝のパーフェクトで大会初Vを決めた。GⅠは18回目、通算74回目の優勝。
試走は3・25秒と一番時計。そのスピードを生かし攻め、2周3コーナーで先頭を走る荒尾聡に切り込むが、立ち上がりで少し張ってしまった。「きれいなレースと言えなかった。チャンスと思って行ったけど、技術面で曲がれなかった」と反省。それが心に引っ掛かかり、表彰式でも表情は硬かった。
ただ「エンジンは自分の中でいいと思った」という。青山周平も追随し勝利をうかがい、5周3コーナーで差し込んでくるが、4コーナーで流れたところを抜き返した。「青山さんも仕上げてきたと思った。でも、走路も滑るから(流れた)と思う」と冷静だった。
次節は飯塚で24日に開幕するSG・オールスター。3連覇中とあって「相性はいいと思っている」と好走を予感させる。先月の当地特別GⅠプレミアムカップ、前節の浜松、今節と1着を並べ連勝は自己最多タイの13に。記録更新が期待できるが「連勝のことは気にしていると寝れなくなるし、忘れます」と意識しないつもりだ。それでも流れは絶好で、そこまで伸ばすか楽しみだ。