山陽オートの特別GI「共同通信社杯プレミアムカップ」は24日の最終日、12Rで優勝戦(8周戦)が行われ、鈴木圭一郎(29=浜松)が速攻を決め2019年の当地開催以来、2回目の大会Vを5連勝のパーフェクトで決めた。GⅠは17回目、通算では72回目の優勝。

 すべてがうまくハマった。湿走路の優勝戦、試走3・63秒、メンバー中8番目の時計だったが、不安はなかった。「テレビのレーダーに雨雲がなくて、直前にリアを晴れタイヤにして。タイヤも十分温められず冷えた状態で試走になったけど、お客さんに『自信あるよ』と言いたいくらいだった。レースも水気がなく良かった。(マシンの)状態はいいし、8周はあっという間だった」。愛機に手応えはあった。

 準決終了後、枠番選択2番目で3番車を選んだのも「準決で(3番車から)切れたし、自信があった。朝の練習で吉原(恭佑)君と同体で切れた。その吉原君が11Rでいいスタートを切ったし」。確信した通り鋭発を決め、青山周平より先手を取った。「立ち上がりだけ外さず、思い切って走った」と追走する青山の仕掛けを封じ逃げ切った。

 4月からはナンバーワン勝負服での戦いではなくなるが「最近落ち着いて走れる。この状態で今後も走れれば。1走1走、頑張って期待に応える走りができれば、またなれると思う」とS1復帰を目指し、快走を約束した。