山陽オートの特別GI「共同通信社杯プレミアムカップ」は21日に予選2日目を終了した。
全5場の中でも山陽は天候の移ろいが激しく、車券の推理と同様に空模様の急変を読むのも難解だ。2日目は前日まで雨が降る予報がなかったにもかかわらず、1R開始前からポツポツと降り始め、濡れ走路で2日目の幕が開けた。
3Rで人気に応えられず6着となった永井大介(47=川口)が「雨走路のつもりでいったけど、思った以上に乾いてしまった。タイヤの空気圧もハンドルも雨仕様だからどうにもならない」と敗因を気象条件に求めたのも致し方ない。3連単は58万円台の大穴決着となった。
車券を買うファンにとっても難解な一日となり、1~7Rまで3連単はすべて万車券決着。これだけ荒れるのも珍しい。
大波乱となった2日目前半戦を選手目線で解説してくれたのが6Rで1着となった若井友和(50=川口)だ。実に興味深い。
「完全な雨じゃなくても走路が濡れ気味だとスタートで空回りすることが多いから、どうしてもみんなソフトタッチになっちゃうんだよね。それだと普段、スタートの速い選手でも威力がなくなる。それに走路がヌルヌルするから、コーナーで車が返ってこなくて、強い8号車が前を抜けない展開が多くなっちゃうんだよね」
穴党ファンは選手のこの〝気苦労〟を覚えておくと、雨上がりの一日となった時は思わぬ好配当にありつけるかもしれない。