山陽オートのGⅡ「第36回若獅子杯争奪戦」は12日(4日目)、準決勝戦が行われた。佐藤励(25=川口)は11Rで人気に応え、優出切符を手にした。

 試走は3・32秒とメンバー中、断トツのタイムだったが、レースは苦戦した。最終周で、速攻を決めた新井日和を交わして1着ゴールしたものの「試走は乗りやすかったけど、レースはタイヤがかからなかった。滑り、跳ねがあった。エンジンも手前がなくなっている感じがする。下周りの整備でメタルは替える。ロッドは点検する」と本走での感触はいまひとつで、修正を図る。

 とはいえ、ここまで1、2、1、1着と4戦3勝オール2連対。「エンジン自体はいいと思う。もう少し出そうな感じがある。手前が出ればトルク感はあるし、抜群になる」。仕上げには自信を持つ。

 これで連覇、3回目の大会Vに王手をかけた。「連覇は気にせず、この開催を取りにいくという気持ちで行く。(グレード戦初制覇した)思い出のタイトルは誰にも渡したくない」とキッパリ。この大会に対する思いは誰よりも強い。万全の状態にして勝ち取るつもりだ。