ソフトバンクは11日の日本ハム戦(みずほペイペイ)に3―1で競り勝ち、5連勝を飾った。優勝を争う2位との直接対決を見事スイープしてゲーム差を今季最大の「4」とし、首位固めに成功した。

 殊勲の決勝打は牧原大成内野手(32)。1―1で迎えた4回一死満塁で、勝負強く二遊間を破る適時打を放った。天王山の大事な局面での胸中について、牧原大は「満塁のチャンスを絶対に生かそうと思いました。追い込まれていましたけど『ばあちゃん頼む』と念じて打つことができました。いつもピンチになると、今年亡くなったばあちゃんにお願いをし、力をもらっています」と回想。試合後のお立ち台では「おばあちゃん、やったよ!」と声を張り上げ、感謝を伝えた。

 8月は打率4割1分9厘をマークし、守りでは二塁が本職ながらコンディション不良の周東に代わって中堅も担う球界屈指のユーティリティープレーヤー。ピュアな32歳が唯一無二の輝きを放っている。