川口オートのナイター「東京スポーツ新聞社杯」が25日、開幕する。吉林直都(26=浜松)にとっては来期のS級へ向けリズムアップを狙うシリーズだ

 6月6日の浜松一般戦準決から白星なしと苦戦続き。「最近はエンジンが良くなくて…」と、近況には思わず首をかしげる。

 それでも、苦境脱出のヒントは徐々に見えてきている。今年4月の当地SGオールスターでは予選4戦で2勝をマークして準決に進出。実績のある走路とあって「川口のSGを走った時のクランクに替えてみてタイヤもまた当てる。たぶんクランクに原因があると思う。Sはエンジンさえ良ければ普通に切れると思うから、まずはエンジンを良くしたい」。リズムアップのために、前検日から作業に走り回った。

 10月からはデビュー初のS級昇格も決定。B級から一気のジャンプアップにも冷静そのもので「S級にはなれたけど、まだ全然実力が伴っていないと思う。S級のプレッシャーに負けないように頑張りたい。ランキングに見合うように、今節は手を動かし続けたい」とキッパリ。懸命な底上げから、最高ランクたるゆえんを走路で見せる。