川口オートのナイターSG「第44回オールスター・オートレース」は28日、5日目を開催した。準決勝戦は雨中決戦となり湿走路での争い。その11Rは佐藤励(25=川口)が制した。
スタートで鈴木圭一郎に先行を許し、展開を悪くした。だが2周回、鈴木、小椋華恋、上和田拓海が接触するハプニング。ここを冷静に内から抜いて先頭に立つ。その後は後続を引きちぎった。
これで5連勝で優出。「自分でもゾッとするくらい流れがいい。こんなこともあるんだと思った。前で接触がなければ優出は厳しかった」と振り返る。「スタートも緊張したし、序盤もどこを走ろうかと考え滑らせた。でも先頭に立ってからは集中した」と切り替えた。
この流れ、ツキを生かしたい。「エンジンは整備していい。まだ重さがあるけど、8周走った感じは後半型。回れば回るほどいい。エンジンは完成している。あとは乗り味のアップを求めて扱うだけ」。機に手応えを感じており、10周に周回が伸びる大一番にも好都合だ。
初のSG優勝戦。「挑戦者だし、取りにいくなら1しかない」と枠番選択は迷わず1番車を選んだ。「スタートをしっかり決め思い切っていきたい。背筋がゾッとするくらい(多くの)お客さんの前で走るのが目標だった。お客さんを全力で楽しませたい」。当然、パーフェクトVを狙っていく。