山陽オート特別GⅠ「共同通信社杯プレミアムカップ」は21日、2日目を開催した。森且行(50=川口)は準々決勝戦で2着に入り、辛うじて準決勝戦に滑り込んだ。

 7Rは3番手スタートから外のコースをグイグイ攻め上がり、金子大輔(44=浜松)に肉薄の2着。いったんは金子より前に出るシーンもあり、レース足は誰よりも目立っていた。1着が絶対条件と見られていただけに望みはついえたかに思えたが、得点上位者に順当な星取りが続いてボーダーラインが下がったため、32人中30番目での準決勝戦進出が決まった。

「思ったより外が利いたのが良かった。見せ場はつくったよね」

 試走直後に本降りの雨となり、レースはしっかり濡れた湿走路。とっさの対応が問われる場面でも冷静なライディングで結果に結び付けた。「試走(良)はタイムほどの手応えがなかった」こともあり、恵みの雨だったかもしれない。

 望みがつながった準決勝戦はエンジンに大きく手を入れる。「せっかくだからエンジンをバラす(組み直す)。ロッド交換も考える」と、12R終了後はさっそく下周り整備に取りかかった。マシンのレベルを一段階上げ、渾身のスタートで青山周平(39=伊勢崎)、中村雅人(43=川口)、佐藤貴也(39=浜松)ら強豪にぶつかっていく。