山陽オートの「キリンビバックスSummerFIREシリーズ10」は1日、幕を開けた。

 37期の新人・田中崇太(22=山陽)は2Rで逃げ切り好発進を決めた。「試走から少し滑る感じがした。滑ると回転が落ちてしまうので滑らせないように、いつもよりゆっくり開けて走った。良かったと思う」。走路温度59度の熱走路を攻略した。

 愛機も好調で「ずっと跳ねがあったけど、2節前の飯塚でフォーク一式を交換したら跳ねが解消した。跳ねがなくなって状態はいい」と、足周りの不安がなくなったことで操作性が上向いた。

 今節はゲン担ぎもしている。当地前節の小林啓二杯は練習参加。その大会に父・田中茂が出場し優出した。「慌てて帰ったみたいでTシャツとかグローブを忘れていって。父が優出したので、それにあやかって父のグローブを使って走った。サイズはピッタリ。自分も優出したい」。好走した父の愛用品を拝借しファイナル進出を目指す。