川口オート1日2開催「川口ダブルヘッダー」は31日、最終日を開催した。昨年4月の復帰後初優勝を狙った森且行(50=川口)は、デイレース優勝戦で2着。ファン待望のVゴールはまたもお預けとなった。

 相手が悪過ぎた。10H5車並びの最内からスタートを残して好展開に持ち込んだかに見えた1周1角、背後にはロケットスタートを決めた佐藤摩弥(32=川口)が迫っていた。佐藤にさばかれた1周3角の時点で事実上、勝機は消滅。仕上がり抜群の女王の前に、手も足も出なかった。

「マヤの気配を感じて突っ張ったんだけどね。伸びが全然違った。そこからは追い付くところがまったくなかった。(2着まで)追っていけたのはタイヤだけだよ」

 優勝戦前までは昼夜4走して3勝と、森のエンジンも決して悪くはなかった。それでも、研ぎ澄まされたサトマヤの怒涛の攻めの前には歯が立たなかった。「マヤとは仕事量の差かな。こっちは(2回走りで)体調を整えるのを優先していたから。次はSG前だし、下周りも含めていろいろやりますよ」と、次節(川口・8月5日~)へと気持ちを切り替えていた。