山陽オートの小林啓二杯GⅡ「第5回山陽王座チャレンジカップ」は27日、準決勝戦が行われ、11Rで前回覇者・黒川京介(25=川口)が快勝、優出を決めた。10線7車の大外から鋭い飛び出しを見せ、3番手につけるとまくり攻勢。2周1コーナーで先頭に立つ早業で1着を手にした。

「スタートが切れた。あのメンバーであの位置(3番手)につけられたし伸びていった」

 エンジンもいい。晴れて走路温度は56度。熱走路になった中、試走は3・32秒とメンバー中トップのタイムで「こんなに出ると思わなかった。33、34くらい出ればと思っていたけど十分。リング交換が利いた。重みが取れた感じがするし中間が良く全開にして伸びていく感じがある」と好感触を口にする。

「もう1回、リングを替えていく。今日(準決勝戦)と同じ状態で行ければ。キューポラ杯の時も準決、優勝戦とリングを替えていって結果が出たので」と、優勝した前回の地元GIと同じ調整法で臨む。

 大会連覇に王手をかけ、視界良好といっていい。「タイヤもキューポラ杯で優勝したタイヤがある。エンジンに不安はない。こういう熱走路はスタート勝負。展開をつくることに集中する」と準決を再現する速攻戦で、連覇を決める。