山陽オートの小林啓二杯GⅡ「第5回山陽王座チャレンジカップ」は26日、準々決勝戦が行われた。

 8Rを制したのは丹村飛竜(39=山陽)。好スタートで6番手発進。着実に攻め上げ、5周3コーナーで亀井政和を抜き先頭を奪い1着、準決勝戦進出を決めた。

 走路温度57度と熱走路となったが、1人追い上げる動きは光った。「メチャメチャうれしい」と興奮気味で話す。「試走は大きく走ると滑ると思ったので小さめに走った。それで(3・)39だったので、(大きく走れれば)もう少し出ていると思う。上がりタイムもいい。うまくいった。暑い中で納得いくレースができた」。好内容の勝利に満足げだ。

 近況は精彩を欠き今節、ヒシャカクJKに乗り戻った。「4節前に乗り換えたけど良かったのは最初の2走だけ。その後、整備やヘッド交換、フレーム交換などをしたけど変わらなかった。やっぱりこっちのエンジンのほうがいい。乗りやすいし、同じように腰周りをつくっても、こっちの方が乗り方のスタイルが出る」と操作性もいいようだ。

 小林啓二杯は2016年の初代覇者。2度目のV奪取へ向け、このいい流れに乗ってまずは準決勝戦突破を目指す。