川口オートのナイターGI「第48回キューポラ杯」は15日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、3周4角で先頭に立った黒川京介(25=川口)が3・350の好タイムで圧勝。悲願の地元GⅠ初制覇を果たした。黒川のGⅠ制覇は2019年山陽以来、4年7か月ぶり通算2度目。
デビュー7年、川口の若きエースがついに地元GⅠのタイトルを獲得した。「地元のGⅠは(優勝戦に)乗ることすら難しい。ここというタイミングで取れてすごくうれしいです」。ウイニングラン、表彰式では何度も拳を突き上げ喜びを爆発させた。
スタートから攻めの姿勢を貫いた。10Hオープンの7番車から1角は2番手。試走3・26の機力を存分に生かせる展開に持ち込んだ。「久々に抜群のスタートが切れた。早めに先頭にと思っていたし、岩見(貴史)さんが滑らせたところを一発でいけたのも大きかった」。3周4角でまくり切ってからは独走。2着の鈴木圭一郎に影すら踏ませない、まさに完勝だった。
表彰式では「次はSG!」というファンからの声に「なかなか先輩が許してくれないけど(苦笑)もっと練習して、取りたいと思います」と力強く答えてみせた。
現在全国ランク3位。青山周平、鈴木圭一郎の2強に割って入る存在として期待される川口の若武者に大きな勲章が加わった。屈託のない笑顔がまぶし過ぎる若武者の進軍が、ここから始まる。