川口オートのGI「開設72周年記念グランプリレース」は6日、幕を開けた。

 初日7R、吉林直都(25=浜松)は1周3~4コーナーで吉田幸司をまくる速攻劇で制して1着、GⅠ初勝利を挙げた。笑顔で「良かった、うれしい」と素直に喜んだ。雨は止んでいたが「どこを走っても食いつく。浜松(走路)よりいい。まくろうと思えばまくれるし走りやすい」と、走路との折り合いをつけ好走を披露した。

 愛機も「ベースは悪くない」と戦える状態にある。2節前の山陽GⅡ若獅子杯争奪戦では序盤から3連勝、準決勝戦に進むなど近況はグレード戦での動きがいい。「欲をいえば1着一番時計が良かった」と満足はしていないが、それでも「2日目に絶対1着、といった勝負駆けをしなくても良さそうなので気が楽」と本音ものぞかせた。

 ムードは良く2日目も期待大。「変に上がりタイムを出そうとか考えず、集中していく」と色気を排除し連勝を目指す。