浜松オートのGI「第65回スピード王決定戦」は23日、準決勝戦を行った。

 11Rで快走を見せたのは佐藤摩弥(31=川口)だ。鋭い飛び出しから1周3コーナーで3番手と好位置につける。4周3コーナーでは前を走る青木治親、柴田健治の2車を一気に抜き、先頭を奪って1着ゴールを決めた。

「良くなっています。直線の感じは風にそこまで負けてないし、力が出てきました。(2車抜きの場面も)うまく行けました。エンジンは最近の中ではいいので満足しています。エンジンがいいのでスタートも出て伸びていく」

 前節の川口でクランクを交換して今年初Vを決め、浜松に乗り込んできた。そのいい流れは続いており、仕上がりにも手応えを感じている。

 この大会は前回の第64回(2022年10月)は優出し2着。7周回で佐藤貴也に抜かれるまで先頭を走った。あの時、GⅠ初Vのタイトル奪取まで、もう少しだった。

 だが「あまり覚えてないんですよね。たぶん悔しい記憶がないのは、状態が良くなく、優勝戦に乗れて満足だったんだと思います」と話す。状態が良くなくてもV争いに加わることができるほど「ここは相性がいいんでしょう」という。ただ今回は状態がいい。「あとはしっかり最終レースの時間にしっかり合わせたい」と万全を期す。

 前回のリベンジ、そして2回目のGⅠ制覇へチャンスは十分ある。