今回のコラム「渚のオートにまつわるエトセトラ」は、10日から伊勢崎オートで開催されるSG第29回オートレースグランプリの注目選手と優勝予想についてお話しいたします。

 昨年大会優勝戦は〝2強〟のマッチレースの様相で抜きつ抜かれつの見応えのある攻防の末、見事に伊勢崎オート所属31期の青山周平選手が浜松32期の鈴木圭一郎選手を下しました。あの白熱した戦いから早一年、その中でオートレース界も大きく変化しているように感じます。

 それは、若手選手の飛躍です。33期川口の黒川選手が12期続いた前出2選手の2強の牙城を崩しランクをS2に昇格。また35期川口の佐藤励選手が今年4月のSGオールスターオートレースでSG初優勝を飾りました。

 さらに今年から1級車に乗り替わったばかりの浜松36期の栗原選手は今年だけでもう4度の優勝を果たしています。

 本当にこの一年で長らく続いた2強と言われた時代は変化し、オートファンにとってはほとんどのレースでワクワクドキドキする熱いレースが行われています。今回のSGオートレースグランプリも優勝戦まで目が離せないのではないでしょうか。

 そんな中、今回の注目選手は先日浜松オートで開催されたGIIウィナーズカップの優出を果たした浜松34期佐藤大地選手です。その前に浜松オートで開催されたGⅠ開設記念に続きグレードレースの優出は2度目となり、急激に実力を付けてきた大注目選手です。

 佐藤選手は、落車をした際すぐさま立ち上がり猛ダッシュで走路に残る車体に駆け寄り、他車に迷惑をかけないようにと、体が痛む中で車体を一生懸命走路外へ運ぼうとする有名なシーンがあります。そのプロ意識の高さに心を打たれたファンも多かったと思います。

 また優勝インタビューなどでも毎回最後のギリギリまで調整を行い、整備も練習も決して手を抜かないひたむきな努力の姿が伺え、心から応援したくなる選手です。その見えない小さな積み重ねでつかんだSGの舞台で優勝戦まで残る瞬間を見てみたいものです。

 そして、優勝候補筆頭にはズバリ川口33期の黒川京介選手を推します。昨年11月にSG初制覇を達成してから、何と6度のグレードレースで優勝。最近のインタビューでの受け答えはすでに貫禄を感じるほどです。

 黒川選手が、2019年後期から長く続いた2強時代に待ったをかけ3強時代へと突入しました。今回は抜群のスタート力から得意の速攻戦で前を譲らずに勝ち切り優勝を飾ると予想します。

☆なぎさ パチスロ必勝ガイド新人ライター。休みの日の過ごし方はオートレース場でレースを見てからスロットを閉店まで打ちます。キレイなグラビアが大好きです!