山陽オートのGⅡ「第34回若獅子杯争奪戦」は9日、予選の2日目を行い、新鋭・吉林直都(25=浜松)が5Rで快走を披露した。枠なり3番手発進から大きくコースを取り、前を走る1級車2車(桝崎星名、本田仁恵)をまくって3周回で先頭に立ち、独り旅の完勝。レース後は出迎えた選手に「何か調子がいい」と笑顔も出た。

「タイヤはいい。浜松で良かったものにして、ここでも食いついた。エンジンは気温が上がって『(調整が)外れた』と思った」と振り返る。調整が合ってなくても試走は3・29秒、上がりタイム3・388秒と好時計。先輩選手からは「ホントに2級車なの?」「スピード違反だよ」と声をかけられていた。

「(調整が)合う幅が小さいので必死に合わせているけど、それでもエンジンはずっといい」と戦える状態にある。初日は後手を踏んだスタートも2日目は決まった。それでも「スタートはまだまだ。また練習で確認していく」と切れ味を求めるつもりだ。

 初日に今年初、そしてグレード戦の初勝利を決め、この日も1着と流れはいい。3日目(10日)は12Rの選抜予選で鈴木圭一郎、青山周平と激突する。この2強に負けないスピードを発揮し3連勝を狙う。