ナイター開催の伊勢崎オートGⅡ「稲妻賞」が11日、開幕した。2級車の浅倉樹良(26=伊勢崎)は7R、2周回で先頭に立ち、田中進の猛追を振り切り1着。この大会初参戦で好発進を決めた。

「何とかですね」と、しのいでの勝利にホッとした表情を見せた。「びしょびしょではないけど、濡れている走路。みんなが嫌がる走路だったので、『これは行くしかない』と思った。途中でうっすら乾いている部分で滑ったので、濡れているところを探して走った」。滑りやすい難しい走路でも冷静だった。

 ただエンジン状態には満足していない。「まだまだ。久々にスタートが切れてしのげただけ。もうワンランク、パワーアップしないと。今回、整備したけど、現状がMAXだと思う。新品のシリンダーに替えてみる。兄貴分の松本(康)さんもパーツ交換したし、自分もやらないと」。先輩に負けじと整備で底上げを図る。

 普通開催ではハンデ位置も厳しく、思うように展開がつくれないが、今回のGⅡ戦は前がいない0線からのレースで「何とか頑張りたい」と気合を込め、2日目に臨む。