山陽オート開場60周年記念GⅠ「第6回令和グランドチャンピオンカップ」は13日、12Rで優勝戦(良走路、8周戦)が行われ、鈴木圭一郎(30=浜松)が今年初優勝を大会連覇で飾った。GⅠの優勝は節目の20回目。

 10メートルオープンの7番車。1周1角は6番手の進入となったが、バックストレッチでまくり攻勢をかけると、2周1角で早くも3番手に。同3角で2番手に浮上し、間髪を入れず3周1角で逃げる佐藤摩弥をかわしてトップに立つ。残る周回は2番手以下を突き放し、独走に持ち込み快勝を収めた。

 納得の勝利だった。今年はここまでまだ優勝がなかったが、今大会に向けて地元から新品のクランクを送り、心機一転。「最初からそれなりに良かった」というマシンは日を追うごとに仕上がり、優勝戦は一番いい状態で臨めた。

 何より良かったのが「今年は優勝戦でいいレースができていなかったけど、それができて優勝につながった」こと。思い通りに仕上がったマシン、思い描いたレースでの優勝に充実した表情を見せた。昨年MVPの逆襲が、ここから始まる。