山陽オートの九州スポーツ杯GI「第59回スピード王決定戦」は最終日の24日に12Rで優勝戦が行われた。
最終日は積雪、降雪のため1、2Rが中止。3Rから湿走路でレース開始となったが、午後からは天気も回復し、優勝戦は良走路で争われた。
その頂上決戦を制し、大会初制覇を飾ったのが金子大輔(44=浜松)だ。10メートルオープンの8番車。スタート後の1コーナーは最後方だったが、序盤にうまく展開を突いて4周1コーナーで首位に立ち、勝負を決めた。
大会初V。GⅠの優勝回数を伸ばしても勝者の笑顔はなかった。「3、4周目くらいまではほぼ100点に近かったけど、後半タレた。人間も含めてだけど、まだ課題がある。勉強しないと。負ける、勝つよりも、もっと上を見据えてチャレンジしたい。現状には満足したくない」と手厳しい自己評価に終始した。
勝ってカブトの緒を締める…ではないが、その強い思いを胸に挑む今年は、さらに進化を続ける金子の姿が見られそうだ。