伊勢崎オートナイターGⅠ「第31回ムーンライトチャンピオンカップ」は9日、最終日を開催した。優勝戦に出走した森且行(50=川口)は3着。昨年4月の復帰後初優勝をGⅠの舞台で飾ることはできなかった。

 スタートで外枠の鈴木宏和(37=浜松)、青山周平(39=伊勢崎)に先行された時点で事実上、勝機は消滅した。だが、3番手に上がってからは背後から逆転を狙った早川清太郎(42=伊勢崎)を封じ込み、最後までその位置を守り抜いた。

「エンジンはイマイチだったね。しっかりやっていったんだけど、やっぱり先がなくなっちゃう。いっぱいになって突っ込むからドドドが来ちゃうんだよ。仮にスタートで先行していたとしても厳しかったと思う」。最終レースの時間帯になると微妙にズレるエンジンを、今節は最後まで修正できなかった。

 それでも、8年8か月ぶりのGⅠファイナルで確定板を確保し、ファンには十分貢献した。「ソコソコ売れてたんでしょ(3連単6番人気)。それならよかった。上出来でしょう」。誰もが待ち望む完全復活への兆しは明らかに見えた。「また頑張りますよ」と、次節の特別GⅠプレミアムカップ(山陽・9月19日~)を見据えていた。