伊勢崎オートのナイターSG「第28回オートレースグランプリ」は15日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、青山周平(39=伊勢崎)が6連勝のパーフェクトで大会3連覇を達成した。同大会5回目、SGは回目、通算104回目の優勝。

 スタートは鈴木宏が先手を取り青山は2番手発進。それでも慌てることはなかった。「エンジン、タイヤは本当に最高の状態だった。スタートも行くしかないと思ったけど、行かれることも頭に入れ、どんな展開でも冷静にレースを運んでいければと思った」。確かな手応えを感じた愛機を武器に2周1コーナーで先頭に立ち逃げ態勢をつくる。

 ただ同じく完全Vを狙うライバル・鈴木圭一郎が背後につく。「気迫を感じたけど自分も負けたくないと思い、最後まで集中を切らさないように走った」。9周1コーナーで差されるも2コーナーで差し返し意地のぶつかり合いを制した。

 優勝戦の伊勢崎所属は昨年同様、青山だけ。「伊勢崎の牙城を守りたいと思ったし(高橋)貢さんに頑張れと言われ落ち着いていけた」。地元ファンへの思いに応えるべく、魂の走りで終わってみれば6連勝。「本当に1勝することは難しい。完全Vできて感無量です」と笑顔を見せた。

 3連覇を決め応援してくれたファンに「帰ってきたぞー」と表彰台で雄叫び。「来年もここでインタビューを受けられるように頑張ります」と4連覇を誓った。