伊勢崎オートSG「第28回オートレースグランプリ」は13日、4日目を開催。最終予選が行われ、準決勝戦出場32人が出揃った。悲願のSG初制覇を狙う地元の早川清太郎(42=伊勢崎)も、もちろんメンバーに名を連ねた。

 勝負の準決勝戦へ、しっかりエンジンを合わせてきた。「もう、ここまで来たら(優勝戦に)乗りたいですね」。いつも通りの物静かな口調に強い決意がにじんだ。

 仕上がりは日ごとに上昇カーブを描いている。最終予選5Rは雨上がりの不安定な走路状況の中、序盤で決着をつけて圧勝した。「雨上がりの走路で重いけど、エンジン的には余裕がありました。跳ねが気になるので、そこだけですね」。全レース湿走路、ブチ走路で行われた4日目は、終わってみればこのレースだけが良走路にもっとも近かった。晴れ希望の早川には運も味方している。

 伊勢崎で当大会が行われるようになった2014年以降、優出4回(11年も含めると5回)、うち準優勝が3度(18、19、21年)…。今度こそ、今度こそと言われ続け、気が付けば無冠のまま42歳。もう、そのことには誰も触れなくなった。

「まずは(優勝戦に)乗ることです」

 5日目(14日)の準決勝戦10Rは2枠と好枠を手に入れた。優勝戦のイスは絶対に譲れない。