伊勢崎オートSG「第28回オートレースグランプリ」は11日、2日目を開催した。11Rでは鈴木圭一郎(29=浜松)が圧勝し、自身4度目の10連勝を達成した。

 連勝しても、タイムを出しても、もう誰も驚かない。10H7車並びの大外と位置は決して楽ではないが、2周3角では早くも首位奪取。目の覚めるような速攻で、タイムも今節初、2日間で唯一の3・40を切る3・389で圧勝した。

 もちろん、本人に浮かれた様子などない。「今日みたいに開け開けで(外を)いくぶんにはいいけど、逆に車が内を向かない。初日よりは動いているけど、ちょっと物足りない感じはします」と、高いレベルでのジャッジを下し「納得できる感じで走れるようになりたいですね」と続けた。

 前人未到の18連勝を含め、今年すでに75勝。昨年の青山周平(97勝)を大幅に上回る年間最多勝の更新も確実視される。もちろん、その前には連勝記録の継続や自身もオート界も待ち望むSGグランドスラム達成も…。今節の残り4日も圭一郎の後には、常にレコードの話題が付いて回る。

「もちろん毎日が勝負ですよ。でも、連勝に関しては意識しないでいきたいです。記録より目の前のレースに集中できればと思います」。こんなところで、整備の手も全力疾走も小休止するつもりはない。