川口オートのナイターGI「第48回キューポラ杯」が11日、開幕した。

 オープニングレースを制したのは地元期待の佐藤励(24=川口)だ。試走は3・28秒とメンバー中トップタイム。レースもスタートを決め20線同ハンデの先手を奪い、3周回で先頭に立つ素早い攻めで1着ゴールを決めた。

 今節はエンジンを乗り替わった。「前節までのエンジンは毎節、クランクを入れ替えたけど、良くならないままだったので。今のエンジンは悪くないけど(中山)光さんに追い詰められたし、勝ち方が良くない」。状態は良化も満足しておらず、さらなるパワーアップをもくろむ。

 昨年7月、2級車から1級車となり1年が経過した。「ようやく2年生ですね。でもプロ選手は2年目が勝負。1年目は失敗してもいいけど、2年目は結果を出さないとクビになる世界もある。長い目で見てもいいと言ってくれる人もいるけど、すぐにでもナンバーワンになりたいし、そのステップとしても大事。1着はノルマですね。力み過ぎず、でも勝ちにこだわっていきたいと思っています」。2年目の1級車、思いは強い。

 今年はここまで4V。だが直近の優勝は4月の当地ナイトレース。「もう久しく優勝してない、1年くらい勝ってない感じ。我慢の限界。キューポラは取りたい」。目標達成へ、2日目以降も妥協せず納得いく結果を出していくつもりだ。