ナイター開催の伊勢崎オートGⅡ「稲妻賞」は14日、準決勝戦が行われた。
湿走路の9Rを制したのは佐藤励(25=川口)。序盤で4車抜きの巧みなさばきを見せ、5周回で金山周平を抜き快勝、優出を決めた。
「試走は良かったけど、レースでは粗さが出た。それにもう少しトルクが欲しい。リングは交換して、バルブも替えてみます」と整備で底上げを図る。それでも3日目にピストンを交換しており、「晴れの良くなかった2日目の夕練の時からは脱していますね」と良化しているのは確かだ。
当地は昨年のSG・オールスター以来と久々の参戦で、調整に苦労した。「本当に厳しかった。でも、佐久間(健光)さん、木村(義明)さん、清水(卓)さんの地元の方のアドバイスや、同期も手伝ってくれて、ここまで来られました」と周囲に感謝する。今年はこれで10回目の優出。「でも勝てたのは1回(オールスター)だけ。ただ、これまでは、いい状態で優出して優勝できなかった。今回は悪い状態から始まって優出できたので、それが一番うれしい」。手を動かした甲斐があり、充実感を漂わせる。
最後はSGレーサーの意地を見せたい。「実はヘルメットの後ろに稲妻が入っているんです。たまたまですけど。父が怖いものを見せることで威嚇になるというので、こういうデザインにしました」。優勝戦、稲妻を見せつける速攻で大会初制覇を決めるつもりだ。