今回の「渚のオートにまつわるエトセトラ」は2025年1月より2級車から1級車に乗り替わった36期の選手の中から私の注目選手と、19日から浜松オートで始まる特別GⅠ共同通信社杯プレミアムカップの注目選手についてお話します。
私が注目する選手は浜松所属の吉林直都選手です。なんと乗り替わり2節目で、通算4回目の優勝となりました。
36期といえば〝ハイスペックモンスター〟と呼ばれる栗原佳祐選手と比べられることも多いでしょうが、何より吉林選手の性格や考え方など、すごく惹かれるものがあります。
どのインタビューを見ても栗原選手は「別格」でいい意味でお手本にしている、と。なかなかライバル選手を別格とは言いたくないものだと思いますが、吉林選手のこの素直さと、時間をかけても追いついてやるという静かなる貪欲さが、彼を着実に強くしていると感じています。
2級車時代のインタビュー記事でスタートが課題と話していた記事を目にしましたが、1級車に乗り替わった吉林選手のスタートはしっかり修正されています。むしろ永井大介選手や黒川京介選手のような伸びのあるスタートで、クラッチの切り替えが早くスピードに乗るのが早いです。
このスタート力は絶対的な武器になっていくでしょう。加えて乗り替わりの初レースで競走タイム3・377秒を出したそのスピードは、将来のスター選手への期待感で心が躍りました。
いつも冷静でのんびりした雰囲気を醸しながら、師匠の木村直幸選手への感謝を忘れない誠実な姿を見せ、修正力が高く自分の強みを自己分析できる吉林選手の見つめる先は、怪物と呼ばれる同期とSGの大舞台で競い合い勝ち切る姿なのでしょうね。
さて、19日から始まる特別GⅠ共同通信社杯プレミアムカップの注目選手2人をご紹介します。
1人目は昨年優勝者の鈴木圭一郎選手。今年は重賞レースでは優出するものの、昨年末のスーパースター以来優勝を逃しています。エンジン状態も悪くないようですが、勝ち切れないレースが続きます。地元開催である今回の共同通信社杯、連覇達成に期待したいです。
2人目は川口の黒川選手で、最近のレースには特に驚かされるばかりです。先日行われたGⅠ開設記念グランプリレースでは結果、優勝戦2着でしたが、レース中に不利を受け本人だけでなく悔しい思いをしたファンも多かったでしょう。ですが、そこから怒涛の追い上げを見せたあの姿は全身が痺れました。この不屈の心とエンジン状態、得意のスタートが決まれば優勝に最も近い位置にいると思います。
☆なぎさ パチスロ必勝ガイド新人ライター。休みの日の過ごし方はオートレース場でレースを見てからスロットを閉店まで打ちます。キレイなグラビアが大好きです!