川口オートのGI「開設73周年記念グランプリレース」は9日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、高橋義弘(42=川口)が速攻を決め優勝。2019年の67周年以来、3回目の大会制覇となった。GIは4回目、通算13回目の優勝。鈴木圭一郎は4着、佐藤励は落妨となり3連単29万6120円の高配当決着となった。
大波乱の立役者は「スタートで先手を取れたこと。それが大きな勝因のひとつ」と振り返った。1コーナー先手を奪いマイペースに逃げる。後ろでは佐藤励が2周回で黒川京介を抜こうとし接触、落車。展開が向き2番手に浮上した鈴木圭一郎も仕掛けるが不発、最後は滑って後退。巻き返してきた黒川もあと一歩、及ばなかった。
表彰式では「自分が一番信じられない」と驚きを隠さなかった。それでも「試走は自分の中では悪くないと思ったし、目いっぱい走った。(鈴木の猛攻も)直線がいいので押さえられた。(黒川の猛追も)ここまで来たらやれられたくないと思った」と意地を見せ、優勝をもぎ取った。
6大会ぶりの制覇に「本当にたまたま」と謙遜する。だがこれで終わりではない。「次(25年度前期適用ランク)はS級に戻るし、ハンデもきつくなる。それでも活躍できるように頑張る」と精進を誓った。