川口オートのGI「開設73周年記念グランプリレース」は8日、準決勝戦が行われた。

 佐藤励(25=川口)は10R、好スタートを決め1コーナー5番手につける。まくり攻勢で3コーナーでは3番手に浮上。3周回、先に逃げる森且行を抜き、先頭に立つ。その後は黒川京介の猛追をしのいで1着ゴール。優出を決めた。

 試走は3・20秒、上がりは3・325秒と破格のタイム。「レースは後ろの黒川さんのプレッシャーを感じて、うまく乗れなかった。そこは反省点」と話すが、愛機は完璧だ。

「いいと思う。試走の感じは良かった。いい調整ができた。欲をかいてやりたいけど、ほぼノータッチで行くと思う」と仕上がりに納得している。

 今節はエンジンの心臓部であるクランクを交換、それが奏功。「12Rの時間にエンジンをかけても変調することがあまりない。昨年のSSシリーズ準決の時が一番仕上がったと思ったけど、その時よりも体感がいい」と過去イチの出来だ。「スタートもクラッチ周りを扱って、以前よりもムラはなくなった」と良化傾向、不安要素はない。

 今大会は前回優出3着、リベンジの時だ。「負けてばかりじゃいられない。決めなきゃいけないと思う」とキッパリ。快速を発揮し、Vをゲットするつもりだ。