川口オート「スーパースターフェスタ2024 ~SG第39回スーパースター王座決定戦~」が27日、開幕した。トライアル11Rでは有吉辰也(48=飯塚)がさすがのライディングで人気の黒川京介(26=川口)以下を完封。大会11回目の出場となるベテランの存在感が際立った。

 実力者の底力をまざまざと見せつけた。1角2番手スタートから、2周3角では先行したら誰よりも速いと評される黒川を逆転。そのまま後続を封じ込んでみせた。

「黒ちゃんが乗りづらそうだったのもあるけど、入っていける(仕掛けられる)んだからいいと思う。先頭に立ってからも大事に回って(後ろを)離せる感じがありました。初日から1着。これはデカいね」

 下降気味のマシンを打開すべく、初日から新品ヘッドを投入。これが当たった。「手前からグッと車の向きが変わってくれて、進む感じが出た。何とか調整が間に合ったかな」。スタートも朝練では後れを取った佐藤摩弥(32=川口)に出られることなく先行し「朝はまだセッティングが合っていなかったから。向こうも行けると思っていたんじゃないかな」とニンマリだ。

 枠番抽選では初日に続き3枠をゲット。持ち前の速攻力を生かせる絶好枠に入った。「今は若い子がみんな早いので、スタートは頑張る。エンジンはもう少しトルクがあればいいかな。欲の範囲でちょっとやってみます」。円熟味を増したベテランが、軌道に乗りそうなムードだ。