川口オートのSG「第56回日本選手権オートレース」は3日(5日目)、準決勝戦が行われた。
10Rで圧巻の走りを見せた黒川京介(26=川口)。7番車の位置から見事な飛び出し、で1コーナー先手を奪う速攻劇。8周回逃げ切り完勝、5連勝で優出を決めた。
「スタートは思い切っていった。外から勢いよく(1コーナーに)入れた。スピードに乗って走ろうと思った」。思い通りの走りができた。
エンジンは下周りの整備を敢行、それが奏功した。「試走(3・28秒)も上がりタイム(3・351秒)も良くなっている。エンジンはいい。直線の力強さがある。逆にタイヤに負担がかかるくらい」とパワーアップを感じ取る。
「周りと比べてもいいのかな。いつもは自分が良くても、周りも仕上げてきて、みんな一緒というのが多い。でも、今回はメチャメチャ仕上がっている人がいないので」と自信を持つ。それを裏づけるように、ただ1人5連勝と負けなしでファイナル進出を決めた。
これが9回目のSG優出。悲願の初戴冠奪取へ機は熟した。「地元だし、傷なし(無敗)で終われるように。自分のできることをするだけ。全力を出し切る」。優勝戦もトップスタートから逃げ切り、6連勝のパーフェクトVで達成をする。