川口オートSG「第56回日本選手権オートレース」は31日、2日目を開催した。11Rでは鈴木圭一郎(29=浜松)が快勝し、前人未到の年間100勝を達成した。

 誰も到達したことのない金字塔は、トップスタートからの独り旅でアッサリ決めた。今年125走目、勝率8割というとんでもないハイペースでの大記録到達に「開催日数も増えているし、いずれ抜かれる」と苦笑しつつも「とてもうれしい。できるところまで伸ばしたい」と淡々と話した。

 前節山陽GⅡの最終日に98勝目を挙げ、青山周平(39=伊勢崎)が昨年達成した年間最多勝記録(97勝)は更新。3~4月にかけては最多連勝記録(18連勝)も打ち立てた。今年これまで、そしてこれからも圭一郎が重ねる一つ一つの白星にはレコードの枕ことばが付いて回る。

 それでも、記念撮影を終えるとさっそく練習への準備に取りかかった。「今節は戦える感じじゃない。今日(2日目)だって勝てる気はしなかった。不安にもならないぐらい(苦笑)」。前節の落車で発生した足周りの不安解消が現在は最優先。「今はそれしか見えていません」。最終レース終了後は、すっかり日が落ちた走路に元気よく飛び出していった。