川口オート1日2開催「川口ダブルヘッダー」が29日に開幕する。このシリーズ2度目の登場となる森且行(50=川口)をはじめ最高ハン組にとって、今節の敵は何といっても追いの利かない熱走路。森も対策には頭を抱えている。
まさに熱走路との戦いだ。予報では3日間、最高気温36~37度という鬼のような猛暑の予報が出ている。走路温度は50~60度にまで達し、目玉焼きが焼けると例えられることもある。こうなるとタイヤに負担のかかる追いはまず厳しい。
「イジメだね。追えないよ。エンジンはそこまで悪くないけど…」と、さすがに森も苦笑するしかない。「来月のSG(オートレースグランプリ・伊勢崎)前にロッドを替えたいけど、時間もないから今回はやらない。セッティング。あとはタイヤだね」と、今節は調整の範囲で灼熱の走路に可能な限り合わせていく。
ダブルヘッダーは今年2月(5~7日)以来、2度目の参戦になる。だが、当時は初日のデイ5Rから2日目の終日が悪天候のため中止となり、まともに2走できたのは最終日のみと、参考になるデータは何一つない。
「もう覚えてないよ(笑い)。時間もないし、昼の延長で、やってもキャブぐらいになると思う」
デイ7Rは40H、ナイト1Rは50Hからの追いを強いられ2走ともに条件はかなり厳しい。タイヤを消耗する前にどれだけ前団をさばけるか。デイ、ナイトともに序盤の立ち回りが準決勝進出のカギを握る。