川口オートのSG「第37回全日本選抜オートレース」は25日、12Rで優勝戦を行い、2番車の金子大輔(43=浜松)が速攻を決め2015年の28回以来、2回目の大会Vを飾った。SGは3回目、通算では49回目の優勝。

 1番車の鈴木圭一郎はスタートで遅れ、3番車の青山周平が先手を奪う。金子は鈴木を制して2番手に。外を回る青山に対し、小回りで応戦。3コーナーで先頭に立つと、後続を突き放す完勝劇を披露した。

「スタートは上出来。圭一郎が遅れているのは見えた。うまく回れて3コーナーで先頭に立てた。楽しく走ろうと思ったし、残り3周でもまだまだいけると思った。予選と比べ格段に乗りやすくなった。(4日目)加賀谷(建明)さんに負けたのが悔しくて。今日だったらいい勝負ができたかな。エンジンが時間帯に合った。満点です」

 鈴木圭一郎、青山周平以外のSG優勝は2021年8月オートレースグランプリ(伊勢崎)の篠原睦以来だ。「お客さんもあの2人だと思う。選手もそう感じている。でも、それじゃオートレースはつまらない。誰が勝つか分からないレースを見せたい」。その思いが結果に表れ、喜んだ。

 これで年末のスーパースター王座決定戦トライアルへの出場権を手にした。「これは大きい。取れてないと追いつめられて、普段の精神状態で臨めないので」と表情も緩む。

 次節は3月6日開幕の川口GⅠ開設72周年記念グランプリレース。「移籍します」というほど相性のいい当地で再び好走するつもりだ。