川口オートのGⅡ「オートレースメモリアル」は15日の4日目、準決勝戦が行われた。その9Rでは佐藤摩弥(33=川口)が2着に入り優出を決めた。
スタートで有吉辰也と鈴木圭一郎のカマシに屈し4番手からのレースとなったが、巻き返して先頭を走る鈴木に追いすがる僅差の2着だった。
「圭一郎君が跳ねて立ち上がり滑っていたのもあって、追いついた。あれでタイムが(3・)392なら、自分の方が強めだったし、もっと出たと思う」と振り返る。
優出は9月の山陽特別GIプレミアムカップ以来。「ずっと跳ねに悩まされていたけど、タイヤを替えてフォーク周りもドドド持ちの稲川(聖也)君にアドバイスをもらって扱った。エンジンも乗りやすくするセッティングにした。跳ねは大幅に軽減して、最近の中では一番マシになった。それが大きい」。課題の足周りが良化したことが結果につながった。「もうこのままで。スタートはタイミングで少し遅れたので練習する」と万全の態勢で臨む。
2024年の飯塚ミッドナイトチャンピオンカップ以来のGⅡ優勝に王手。「黒ちゃん(黒川京介)みたいに速くないし…。でも何が起きるか分からないので頑張りたい」。気配は上昇ムードで楽しみはある。スタート力を発揮しての速攻でV奪取を目指す。