川口オートSG「第56回日本選手権オートレース」は1日、3日目を開催した。森且行(50=川口)の3走目は2日目に続き3着。準決勝戦進出へは、4日目の最終予選が正念場になる。

 やや光明の差し込む3着だ。2Rは膠着(こうちゃく)状態の4番手から最後の最後に一車さばいて確定板を確保。「2日目までに比べれば良くなってる。手前がないから人を抜ける感じはないけど、余裕はありました」。同じ3着でも昨日とは雰囲気が違う。

 2日目を終えて下周りを整備しロッド、シリンダー、ピストン交換とエンジンには大きく手を入れた。「まだ全体的に足りない感じ」と注文は付くものの、嘆き節連発だった2日目までとはトーンが変わってきた。

 問題はスタートだ。タイミングは悪くないが、そこから伸びていかなかったり浮かせてしまったりと、ここまでは展開をつくれていない。「スタートがヘタ。手前はないけど先はあるから先頭を走らせてもらえればね…」。連日、手は打っている。こればかりは練習、対策あるのみだ。

 準決勝戦進出へ、最終予選7Rは3着以内が条件になる。予報は苦手意識のない雨。もちろん楽観はできないが、見通しは暗くない。「まずはタイヤだね。あとはスタート。今回切れていないので空回りとか気をつけないと」。ベスト32のイスは絶対に譲れない。