川口オート1日2開催「川口ダブルヘッダー」が7日、2日目を開催した。デイレース参戦の森且行(50=川口)は、準決勝戦11Rを見どころ十分の内容で快勝。優勝戦メンバーに名を連ねた。

 混戦を抜き上げてセミファイナルを1着でクリアした。3周3角では7番手という絶望的な位置から、いったんはさばかれた格上の若井友和(50=川口)を4周1角で抜き返すと、周回ごとに順位を押し上げる迫力満点の動き。先に抜け出した鈴木清(51=川口)を6周3角で捉え、アタマまで突き抜けてみせた。

「(先頭のペースが上がらず)混戦になってくれて助かった。タイムは良くないよ」と冷静かつ控えめに振り返るが、表情には自然と充実感がにじむ。大重鎮・篠崎実(75=川口)からも「カツもうまくなったな(笑い)。あれを勝つのは大したもんだ」とお褒めの言葉を授かった。

「ピストン、リングを替えて手前の感じは良くなった。でも、昨日曇って今日は晴れでしょ。条件が変わったのもあって、まだ合わせ切れていない。先でいっぱいになるから、伸びが出るようにもうちょっとやろうかな」

 最終日は雨予報。雨最強の加賀谷建明(46=川口)が乗ってきたこともあり「モノが違う。2着でも優勝みたいなものだね」と苦笑したが、マシンの威力にレース内容を加味した総合力は、この強力メンバーに入っても引けは取らない。昨年4月の復帰後初優勝を狙える下地は、もう十二分に整っている。