浜松オートのGⅡ「第3回浜松記念曳馬野賞」は27日、準々決勝戦が行われた。
高橋貢(54=伊勢崎)は7R、1コーナー5番手を奪う好スタートを決め、攻め上げる。ただ、先に抜け出した中山透にわずか及ばず2着。それでも準決勝戦に駒を進めた。
「スタートは攻めた。今日(3日目)は行かないと、と思った。滑るし暑いしね。スタートして1コーナーまでは良かった」
スタート攻勢を仕掛けなければならない状況に追い込まれていた。走路温度は54度の熱走路で、試走タイムは3・37秒だった。「3コーナーは風の影響でうまく回れなかった感じはあったけど、最後は前に少し詰まったし、35は出たかなと思ったら37。まさか!と思った」。5Rでは浦田信輔が3・33秒を計時していたのもあり、タイムが出なかったことにショックと困惑があった。
「リングは替えたけど、回転が上がってくる感じがなかった。最後もバックで伸びて(中山透に)少し追いついたけど、いっぱいになっているかな。まだやってない部分の調整をしていいところが出れば」とエンジンはいまひとつだったこともあり、手を加えパワーアップをもくろむ。
「まあ、準決勝戦にいないというのはね」と、意地は見せた。前回覇者として負けられない戦いは続く。しっかり仕上げ、連覇へつなぐ優出を決める。