気になる若手オートレーサーをロッカーで直撃する「渚のオートにまつわるエトセトラ~ロッカー便り~」――。当コラムもおかげさまで2年目を迎えることになりました。昨年4月から毎月38期の12人に取材を敢行。新年度となった今回からは39期の新人選手のインタビューコラムとなります。39期生は13人の選手がデビュー。一人ひとりの熱い思いが少しでも伝わるように頑張っていきますので今年もよろしくお願いいたします。39期生の第1回目はプロボクサーから転身という松尾亜生理選手(24=山陽)を直撃してきました。

 渚 デビュー戦のレース前は緊張しましたか?

 松尾 めっちゃ緊張しました。試走から緊張しててあまり覚えてないんですけど…。全力で行きました。

 渚 スタートラインに立った時の心境は?

 松尾 とにかく周りの先輩方に迷惑かけずに走り切ろうと…。でも本心を言うと抜かされずに逃げ切りたいと思ってました。でも周回を重ねるごとにだんだん音が聞こえてきたので先輩方の速さを痛感しました。

 渚 3月1日の山陽で初勝利。その時の気持ちを聞かせてください。

 松尾 素直にうれしかったです。

 渚 翌日のレースも1着で2勝目。湿走路でしたが、2勝目のレースはどんな感じでしたか?

 松尾 雨は苦手意識がないんです。前半は全力でいって後半はど根性だと思って何とか走り切りました。

 渚 すごいですね! そんなド根性の持ち主の松尾選手。前職はプロボクサーだったそうですが、ボクサーになるきっかけは?

 松尾 高校生の時に趣味程度で始めたのですが、親が熱血で…。「お前なら行ける」と言われて気づいた時にはプロテストを受けて合格していました。

 渚 かなり厳しい世界だったと思いますが、心が折れる瞬間はありましたか?

 松尾 折れる瞬間というよりは当時は高校生でまだ友達と遊びたかったですね…。実際サボってしまう時もあり、怒られてました!

 渚 お父さまが熱血とのこと。松尾選手のSNSでそんなお父さんのお弁当の写真を拝見しました。毎日、作ってくれていたのですか?

 松尾 そうですね。親はこれくらいしかできないからと言ってくれてました。減量がある中でしっかり栄養を取れるようにとサラダいっぱいのお弁当を準備してくれていました。

 渚 ボクシングに集中していた松尾選手がオートレースを知るきっかけになったのは?

 松尾 それも父ですね。幼い時から、お休みはレース場に行くか家でレース映像を見ていてオートレースは身近にありました。

 渚 実際にオートレーサーになろうと思ったのは?

 松尾 ボクサーの時に全て辞めたくなってしまって…。その時にオートレースの選手募集を見たんです。小さい頃から身近にありましたし、何より女性でも活躍できる世界だと思ってすぐ応募しました。合格発表の時は親といとこと一緒に見て喜んでくれたのがうれしかったです。

 渚 身近な目標は?

 松尾 また晴れで1着を取りたいです。ハンデも縮まっている分、最初に1着取った時より難しくなっているけど、その状態で1着取れるようにしたいです。

 渚 オートレーサー人生での目標は?

 松尾 SGでも活躍する佐藤摩弥選手や新井日和選手のようにSGで活躍できる選手になりたいです。

 渚 ファンの皆さまへメッセージをお願いします。

 松尾 最後まで一生懸命走りますので、応援よろしくお願いします。

【取材を終えて】一見、のんびりしている雰囲気の松尾選手。お話を聞いていると勝負では男性にも負けたくないという負けん気の強さが伝わってきました。プロボクサーという厳しい勝負の世界で生きていたからこそ…、ですね。いつか佐藤摩耶選手や新井日和選手のようなSGの舞台で活躍する選手になりたいという気持ちを強く感じる魅力的な選手でした。