川口オートは10日、最終日を開催した。優勝戦に出走した森且行(51=川口)は後方からの猛追及ばず2着。一昨年4月復帰後の初優勝はまたもお預けとなった。

 あと一歩だった。「スタート出てから滑って空回ったから(1角は)引くしかなかった」と序盤はなんと最後尾。だが、そこからがすごかった。外のコースを使ってグイグイ追い上げると、4周4角で3番手に浮上。ゴールでは2番手の森谷隼人もチョイ差しで逆転してみせた。

「本当は内を走りたかったんだけど、あの展開では仕方ないからイチかバチかで外へ。先で滑りながらもクロちゃん(黒川京介)を抜けたし悪くなかった。最後も2着まで行けたし」。スタート直後の空回りがなんとも惜しまれるが「それがオレなんで」と苦笑した。

 今年はこれまでわずか2勝、優出もこれでやっと2回目と物足りない数字が並ぶ。それでも今回の走りが後半戦の反撃へのきっかけになるかもしれない。

「今節替えた新品ヘッドが当たりなんだと思う。タイムが出てきたし、最近ダメだった雨でも乗れるようになった。収穫がありました。また次、頑張ります」と、追加参戦となる次節川口(6月16日~)へ気持ちを切り替えていた。