川口オートのナイターGⅡ「川口記念」は25日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、黒川京介(26=川口)が2022年以来2回目の大会Vを決めた。GⅡは6回目、通算24回目の優勝。
佐藤励とのV争いが焦点だった優勝戦。カギを握るスタートでその巧者ぶりを発揮した。大木光のFで再発走となったが「1回目より切れた」と抜群の飛び出しから佐藤を制し1コーナー3番手を奪取。3周回で先頭に立つ速攻劇で後ろから攻める佐藤に対し終始、優位な展開をつくった。
「毎回、自分の1個前が佐藤励君だとやる気がなくなるくらい(試走で)離されるので、不思議な感覚だった。試走タイムも自分が速かったし、できる限りの全力グリップでいこうと思った」。試走3・26秒の機力を生かし、佐藤の追撃を寄せ付けない完勝劇だった。
「今年、地元の記念で悔しい思いが続いていたので、すごくうれしい」。
3月GI開設73周年記念グランプリレース2着、4月SG第44回オールスター3着と地元のビッグレース優勝戦で惜敗続きだっただけに、喜びもひとしお。これで今年早くも8回目の優勝。若き川口ナンバーワンは、今後さらにV量産ペースを上げそうな勢いだ。