伊勢崎オートSG「第28回オートレースグランプリ」が10日、開幕する。SG初制覇の期待がかかる佐藤摩弥(32=川口)は7Rに登場。近況気配は申し分ない。

 自身もオート界も待ち望む女子レーサー初のSG制覇へ、勝負の6日間が幕を開けた。「いい流れで来られたとは思うけど、場所も変わるし乗ってみてですね。一走一走しっかり頑張ります」。注目されるのはいつものこと。もちろん、本人に気負いなどない。

 マシンの状態は上昇カーブを描いている。3節前に下周りを整備した効果で「全体的に良くなって、突っ込みやすくなりました」。直前の川口ダブルヘッダー(1日2開催)では昼夜ダブル優勝の快挙こそ逃したものの、デイ優勝、ナイト準優勝と文句なしの動き。昼の熱走路や夜のブチ走路など、あらゆる条件下で結果を出した点も見逃せない。

 4月のSGオールスター以降、もっか12節連続で優出中(うち2V)と、その安定感、存在感は今やオート界屈指。シリーズ通して精彩を欠いた昨年の大会とはエンジン状態が違う。青山周平(39=伊勢崎)、鈴木圭一郎(29=浜松)の2強はもちろん、トップライダーとの腕比べが待ち遠しい。